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ホウ酸塩処理

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プレカット材のホウ酸塩加圧注入処理

ウッディーコイケからの緊急提言

  • アメリカカンザイシロアリに侵蝕された小屋ウラ

    アメリカカンザイシロアリに侵蝕された小屋ウラ

  • ホウ酸加圧注入装置

    ホウ酸加圧注入装置

アメリカカンザイシロアリは空から来て、屋根裏の木材の中で繁殖します

我が国で一般的なヤマトシロアリやイエシロアリなどの地下シロアリは地中に大きな巣をつくり、土台など床下部分から住宅に侵入してくることが多いのですが、アメリカカンザイシロアリは空から住宅に侵入し、小屋裏の梁など乾燥した木材の中に直接巣を作ることが多いのです。

土壌からの水分を必要としないのでカンザイ(乾材)シロアリと呼ばれています。カンザイシロアリは桧が大好きなので、桧と言えど無処理材は危険です。従ってこれを防ぐには通常行われている土壌処理や、地上1メートル以内の防蟻処理だけでは不十分です。

予防するためには住宅の屋根部分をも含む全部の構造材と全部の下地材に防蟻処理が必要ですが、室内の居住環境に影響を与えるため農薬系の薬剤を使う訳にはいきません。又農薬系薬剤の効果は5年で消滅してしまいます。

人畜無害で効果の持続するホウ酸を、こまめに現場の進行状況にあわせて散布してあげれば良いのですが、工程との兼ね合いもあり、完璧な施工はなかなか難しいと思います。

家全体への防虫処理方法は?

ホウ酸加圧注入装置

ホウ酸加圧注入装置

プレカット材へのホウ酸塩処理

現在一番簡単で確実な方法は、プレカットした段階で、全部材にホウ酸塩水溶液を注入することです。この方法は、柱・はり・土台など全部の構造材と野地板・床下地材・窓台・垂木・間柱なども含めた全部の下地材に、プレカット加工後、減圧・加圧注入装置を使って二重真空法によりホウ酸塩水溶液を注入します。これを自然乾燥してから建築現場に運んで通常通り組み立てます。これにより全部材の両面・両コバ・両木口・継ぎ手・仕口・ボルト穴・ほぞ穴などまで表面を完璧にホウ酸塩処理できます。

理想の木材保存剤・・・「ホウ酸塩」

木造住宅の強い味方 「ホウ酸塩」

Colemanite 含水ホウ酸カルシウム

Colemanite 含水ホウ酸カルシウム

木造住宅の寿命を延ばすには、木材を腐朽菌・シロアリ等から守る必要があります。ヒトやペットに安全で、昆虫や微生物に高い毒性を持つホウ酸塩は、金属腐食性もなく、海外では木造住宅の耐久性向上の目的で広く使用されている理想的な木材保存剤です。木材保存には主に八ホウ酸二ナトリウム四水和物、通称DOTが使われます。

※DOT:Disodium Octaborate Tetrahydrate[Na2B8O13・4H2O] 八ホウ酸二ナトリウム四水和物

サプリメントにも使用される「ホウ酸塩」

ホウ酸塩はホウ素と酸素を含む無機物で、自然界には、海水、淡水、土壌など、どこにでも存在し、動物も植物も、ホウ酸塩無しでは生きられません。人間が健康な生活を続けるには1日あたり1~3mgのホウ素が必要で、ホウ素不足を防ぐためのサプリメントも販売されています。

人に安全な「ホウ酸塩」がなぜシロアリや腐朽菌に効くのか?

過剰な「ホウ酸塩」を排出できる哺乳類

人に安全な「ホウ酸塩」がなぜシロアリや腐朽菌に効くのか?

(クリックで拡大します)

生体内にホウ酸塩が過剰になると、ホウ酸塩は生体内の糖アルコールを含む補酵素と反応してしまいます。こうなると生物は食物をエネルギーに変換できなくなり飢え死してしまいます。従って、一般の殺虫剤のような速効性はありません。しかしこの代謝阻害は根源的な作用なので生物がホウ酸塩に対して耐性を獲得することもありません。昆虫や木材腐朽菌など下等生物は過剰なホウ酸塩を排出することが出来ませんが、人や犬など哺乳類は生体内に必要な量だけを吸収し、残りは腎臓を通じて排出してしまいますので、安全なのです。

合板向けにホウ酸の乾式処理ができるようになりました

  • 乾式処理用減圧缶

    乾式処理用減圧缶

  • 合板にクルクミン呈色反応の試薬をかけたところ

    合板にクルクミン呈色反応の試薬をかけたところ

水溶液処理に不向きな合板は、トリメチルホウ酸を使って乾式ガス処理ができるようになりました。

これにより床下地用のネダレス合板なども水に濡らさずに内部までホウ酸処理をすることができ、精度を保ったまま施工することができます。

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